「有翼騎士団」完結!!
全3巻
『有翼騎士団1 風に立つ緑の姫君』
『有翼騎士団2 夜を紡ぐ銀の侯爵』(2000年1月25日発売)
『有翼騎士団3 光呼べ青嵐の騎士』(2000年5月25日発売)
いままでの赤城先生の作品の中で、最高傑作だと思います。
(帝探は、現役続行中なので、対象外。ノルマルク戦史は、未知数)
時代は、1889年です。
無鉄砲で単細胞……だけど、人として護らなくてはいけないことは
確実に知っている。そんな、時代遅れの武士が、主人公です。
「印南光太郎」といいます。
父親の教えが良いですね。
「もめごとに出くわしたときには……よーく考えて、必ず弱い方に味方するんだ。
そうやって、世間が笑うような、馬鹿で、損なことをするのが武士というもの」
日本の武士道、西洋の騎士道……そんな今の世の中でかけている物を
もっている人々が、たくさん出てきます。
そうそう、私の非常に好きな歴史上の人物も出てきます。
「誠」の旗を、最後の函館まで、運んで戦い続けた人です。
1巻のラスト……凄いです。確実に感動出来ます。
2巻が発売されました。(2000年2月追記)
光太郎も、随分強くなってきましたね……
1回目の屋敷での襲撃ですが、エウフェミアさえ守れれば、OKという
この小説の根本を物語ってますね。最後の最後で……大変……ですが(^^;
さーて、ダデクさん、サン=ペリエ少将、吹雪そして、光太郎。
有翼騎士団誇り+それぞれの気持ちを最大限に発揮して、エウフェミア
を護りましょう!!
3巻で、完結しました。(2000年5月追記)
やっぱり、泣けた。本気で、感動出来ました。
「誠」の旗って、私にとって結構意味があるんだなぁと実感。
滅びるもの、敗れるものに、義理を通し続けてでも、護るものがあった
維新と言う時代、羨ましいですね。今は、みんな幸せだけど、何か重要なものを
失っている気がする。(注意:有翼騎士団は、ポーランド王国の物語です)
まぁ、こういう結末になるのは、わかっていたけど……
私の信条である、物語の結末は、ハッピーエンド!!とは、違いました。
でも、赤城節、好きです。
(赤城先生の独特の話の展開方法を、赤城節と勝手に命名!!)
あの状況で、みんなが助かるのは、現実さが失われますから……
特に、169p〜185pは、悲しいけど最高の出来です。
小説有翼騎士団が、輝けたのは、エウフェミアという、お姫様のおかげかな。
昔の専制主義でも、こういう上に立つ者の義務を知っている人が
いると、世の中素晴らしいモノになるんですよね。
私の読んだ(まだまだ、少ない方かな)小説の中では、一番好きなお姫様です。
光太郎も、一本気で馬鹿なサムライも、本当に好きです。
それと、フサリア(有翼騎士団のポーランド読み!?)の響きも、好き!
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